■「シェル型浴槽」ってどんなものなの?
シェル型浴槽は、上から見るとシェル(貝)の形をした浴槽と言う意味だ。長方
形の浴槽の一辺(長いほうの辺)が膨らみ、浴槽が膨らんだようになっているもの
といってもよい。
つまり、浴槽が広くなっている。広くなっているだけでなく、浴槽内に数カ所の
出っ張りがある。この出っ張りは腰掛けられるようになっているのだが、一部、腰
掛けとしては小さな出っ張りもある??というのが、最近、新築マンションに広まり
始めているシェル型浴槽の中身である。
■「シェル型浴槽」の長所は?
なぜ、貝の形をして、内部に腰掛け状の出っ張りがあるのか。
それは、親子3人以上でゆったり入浴できるようにしているためだ。通常の長方
形型の浴槽の場合、親子2人の入浴は余裕。しかし、子供2人と親の計3人が入浴
しようとすると、窮屈になる。
そこで、ファミリー向けの浴槽として開発されたのがシェル型浴槽である。浴槽内
にある出っ張りは子供のための腰掛け。幼児も座りやすいよう、小さな出っ張りも
あるわけだ。
浴槽を大型にすると、使用する湯量も増える。お湯の量を減らす上でも、出っ張
りは役立っている。そして、一人で入浴するときは出っ張りを使って半身浴をした
り、立ち上がるときの手すり代わりにもできる。出っ張りはいろいろに役だってく
れそうだ。
■「シェル型浴槽」の短所は何?
新しい設備であるため、使った人の感想はまだ聞こえてこない。そこで、想像す
るしかないのだが、短所として考えられるのは2点。
一つは、浴槽掃除の手間がかかること。浴槽が広いと、衣服を濡らさないように
奥のほうをこするのが大変になる。
さらに、一人で入浴するときはお湯のムダが気になりそうだ。子供が親と一緒に
入浴してくれなくなったときのことが心配になるが……。
しかし、今は浴室にゆとりが求められる時代。浴槽が広いからといって、文句を言
う人は少ないかもしれない。
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