■整流板付きレンジフードって、どんなものなの?
コンロ上部に設置される換気扇は、かつてはファンがむき出しになった状態のものが多かったのですが、今ではレンジフードという覆いをかぶせるのが一般的です。このレンジフード内に金属板を組み込んだものが「整流板付きレンジフード」です。
下からレンジフードの中を覗いてみると、大きな金属板が吸入口を塞いでいるようにみえます。それが、整流板付きレンジフードの特徴です。一見すると、吸い込み量が少ないのではないかと思われがちです。しかし、実際には吸い込み力が大きくなるため、油汚れなどが広まりにくい方式なのです。
■整流板付きレンジフードの長所は何?
整流板付きレンジフードの長所は二つあります。
一つは、先述したとおり、吸い込み力が大きくなることです。整流板を設置することで、レンジフード内に通じる面積は狭くなります。狭くなる分、吸い込みのパワーが増大するのです。油煙を吸い上げる力も増すため、油汚れが飛び散りにくいことになります。
もう一つの長所は、掃除が楽になることです。整流板は取り外し可能で、平らな板であるために、メッシュ状のフィルターより洗いやすいです。整流板に「はつ油加工」がしてあると、さらに掃除が楽になります。これも主婦にとってはうれしいポイントなのではないでしょうか。
■整流板付きレンジフードに短所はないの?
整流板付きレンジフードは、主婦の間でおおむね好評です。あえて、不満の声を探すと、「期待したほど吸い込み力が大きくなく、油汚れが飛び散る」と言う声がありました。この感想を述べた主婦は中華料理が好きで、以前からキッチンが油で汚れやすかったそうです。それで、整流板付きレンジフードにしたそうなのですが、やはり汚れが広がるというのです。つまり、これは整流板付きレンジフードといっても、吸い込みには限界があるということなのです。
万能ではないが、従来より吸い込み性能が高い−−それが整流板付きレンジフードといったところでしょう。
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